【福祉】介護職とは。向き不向きを解説。

今回はどんな人が介護職に向いているかという話をしていきます。

実際の現場で経験している事を交えながら、介護職について語っていきたいと思います。

今回の記事を読んで頂けたら、介護職について理解が深まると思います。

①介護職とは

介護職とは…要介護者の身の回りの援助や相談援助を行う仕事

まぁ、そのまんまですね。

これが運営形態により、どの程度利用者様と関わっていくのかは変わっていきますが行うことは「身の回りの援助や相談援助」である事に変わりはありません。

厚生労働省が作成した資料によりますと、平成12年度には介護職員数「54.9万人」に対して、令和4年度は「215.4万人」と23年間で約4倍に増えています。

それと同時に要介護者の数も「244万人から697万人」に増加しており、こちらは約3倍です。

要介護者の増加に伴い、介護職員数も増加していますね。

介護職員に対して要介護者は平成12年度は「22.5%」、令和4年度は「30.9%」と増加していますが、なぜ人手不足と言われているのでしょうか。

②介護業界に人材がいない理由を分析

確かに人手不足だなぁと感じることは多々あります。

自分なりに感じる事や考えた事で介護業界の人材を私見に分析していきたいと思います。

①給与が低い
②仕事が大変
③世間の評価が低い

①給与が低い

介護業界は給与が低いです。

手取り額は約18~20万円ぐらいで、低いです。

「物価も上がっているこのご時世にそんなんでやっていけるか‼」と介護職員は皆思っています。介護職員の確保や処遇を改善しようと国も頑張ってくれていますが、成果は月数千円程度で「はぁ‼?」と思うことが殆どです。

②仕事が大変

はっきり言って求められる事が多いです。

全く動けない人を車いすからベッドに動かすがあるので、「パワー」がある程度必要になってくるシチュエーションがあります。加えて排泄の処理も嫌な理由の一つではないかなと思います。今は慣れて何とも思わなくなりましたが、「何で他人の汚物を処理しなきゃいけないんだよ‼」と思った事もあります(それが介護職という仕事だろう)。

ただ介護者を介護するだけだったら、まだマシかも知れません。これに加えて介護者の評価(アセスメント)をしなくてはなりません。要介護者が介護サービスを使う理由は生活の向上です。我々介護職員は要介護者の生活を向上させなくてはならず、その為に評価をしなくてはならないのです。

まぁ、これが面倒くさい。

利用者がいないデイサービス等が夜な夜な明かりが付いているのはこれに時間を取られているからだと思います。はっきり言って定時も無ければ、休憩だって無い所もあると思います。

③世間の評価が低い

「おじいちゃん、おばあちゃんの世話をするだけでしょ。誰でも出来て楽な仕事じゃん。」と思われるでしょう。

それはとんだ勘違いです‼

日中は事故が無いように神経を集中させているし、先程も触れましたが評価をする際に知識が必要です。

確かに介護自体は誰でも出来る事かも知れませんが、「その人に合った介護を提供」しようとすると日々の勉強は欠かせません。これは他の業種と変わらないのに世間の評価は低いです。

個人的にも「介護職は学歴が無い人がやってる仕事でしょ」というイメージが世間にあるように感じます。

③介護職に向いている人、向いていない人

これまで散々介護職の事に関して書いてきました。

今までを読んで「介護職って素敵」と思う人は少ないでしょう(笑)

若い頃の自分にあったら「介護の道には進むんじゃない‼」とアドバイスをすると思います。

でもそんな介護業界が好きという方もいます。働いていてずっと苦しい事ばかりでは無いです。

ではどんな人達が介護職に向いているのか独断と偏見で考えていきます。

①人が好き
②利用者様がお金に見える
③仕事と割り切れる

①人が好き

結局これかなぁと思います。

ホスピタリティにおいて最も重要な事でこれさえあれば他に素養は要らないんじゃないかと思います。

原点にして頂点な理由だと思います。

②利用者様がお金に見える

罵詈雑言を浴びせられても耐えられる理由、それはその文句ですらお金に感じる領域に達する事です。

そうとでも思わなければやってられません。

③仕事と割り切れる

②の理由に近いですが、仕事と割り切れる人も向いています。

割と介護職員自体が変なプライドを持っていたりするものだから、他のスタッフと軋轢を生みチームの雰囲気が悪くなる事もざらです。

因みに私は②と③で、日々感情をしまい込んでイエスマンとして働いています。

④まとめ

これから団塊世代が介護を必要となる時期がせまり、職に困る事に無い業界だと思います。

ただ大変な仕事(肉体的にも精神的にも)ではあるので、やりたいと思う人は少ないのかなぁと感じます。

手取りが50万とかになったら求人は増えるだろうけど、職員の質は絶対下がる訳で本来の「要介護者の生活の質を向上させる」という目標は達成できるものも達成できない社会になるでしょう。

努力してもさほど給与が上がらない業界なので、そこも魅力が無い原因だと感じます。

人が好きで利用者様と関わるのが大好き。

又は仕事と割り切って努力する事で努力が給与として繁栄される。

そのような業界になれば皆も希望を持って働けると思います。

ではまた‼

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