【認知症】認知症とはどういう状態?

多くの人が関心を持っている認知症。「メディア等で色々聞くけど認知症ってもの忘れでしょ?」と思っている方も少なくありません。

今回は「つまり認知症ってどういう状態なの?」という事を私の経験則を交えながら簡単に伝えたいと思います。これさえ読めば認知症についての知識はバッチリです!!

①認知症は物忘れとは違う

認知症の方の人は最近の記憶を保持することが出来ません。なのでメディアで紹介されている様な「ご飯はまだかいな?」「何言ってるの。さっき食べたばかりでしょ。」というやり取りが発生します。

自分はこのやり取りは経験した事ありませんが、本当にあるのかな?

人間の行動は「記憶」で出来ています。「記憶」があるから食事が出来たり、本を読む事が出来たり、今私がこうしてブログを書くことが出来るんですね。

記憶の中から行動の対象となる記憶を選んで使うから行動に移せる訳です。

物忘れの人は時間の経過やヒントがあると思い出せる事に対し、認知症の人はヒントがあっても時間が経過しても思い出せません。

これは「記憶が無い」からです。

「食べた」という記憶が無いのだから、本人に取っては「ご飯を食べていないのです。」

なので先程のやり取りは大体、

「ご飯はまだかいな?」「何言ってるの。さっき食べたばかりでしょ。」「食べてないぞ。何で食べさせてくれんのじゃ‼」となるケースが多いです。

イメージで簡潔にまとめます。

【物忘れ】
引き出しの中が整理されてなくて探すのに時間が掛かるが、見つけ出せる状態
【認知症】
引き出し自体が開けづらく、開けても何も入っていない状態

ですので新しい記憶は覚えづらいし、昔の記憶が無くなっているので生活に支障が出ます。

②認知症は何が出来なくなるの?

かなりの極論ですが、最終的には何も出来なくなる状態になります。

それは上記でも述べているように、記憶が無くなっていくからです。

但し我々が普段意識していないで行っている行動、例えば息を吸ったり食事を食べたり、という行動は長く保たれますので最後まで出来る事があります。

認知症になると7つの中核症状が現れます(6つで紹介される事もある)。

①失行
②失語
③失認
④見当識障害
⑤障害実行機能障害
⑥理解力・判断力の低下
⑦記憶障害

簡単に一つずつ説明します。

①失行:行為が出来なくなります。
例:着替えが出来なくなる。お箸やスプーンを使っての食事が出来なくなる。
②失語:言葉が出てこない
例:あれ、それといった言葉を使う事が多くなる。
③失認:物の認識が出来なくなる
例:食べられない物を食べようとする。ゴミ箱で排泄をしようとする。
④見当識障害:場所、時間、人が分からなくなる
例:季節が分からなくなったり、場所が分からなくなる。
⑤障害実行機能障害:順序ある行動が不得手になる
例:自動販売機で飲み物を買おうとした場合、「①お金を入れる②欲しい飲み物を選ぶ③飲み物を取り出す」だが順序立てて出来ないので飲み物が買えない
⑥理解力・判断力の低下:そのまま
例:大事だと危ないという理解・判断力が失われるので命の危険がある。小さい事だと説明を受けても理解が出来ない為、自身の解釈で何かをしてしまう事が多い。
⑦記憶障害:認知症そのもの
記憶に障害がある事で日常生活に生き辛さを感じる

上記の状態が見られるため、生活に支障が出ます。

③まとめ

認知症とはどういう状態かという話をしました。

①認知症は物忘れとは違い、記憶に障害がある
②認知症になると7つの中核症状が出る

どのような方でも理解してもらえるように簡潔に説明させて頂きました。

認知症になると出来なくなる事が増えますが、認知症は進行性と言われているので急にでは無く徐々に増えていきます。

認知症という症状が少しでも多くの人に伝わったら良いなと思います。

ではまた‼

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