認知症ケアシリーズ第1弾として、「初期編」を解説していきます。
認知症は人によって進行するスピードに差はありますが、共通して言えるのは「症状は必ず進行する」という事です。
結論から言うと、認知症ケアに絶対はありません。
人によっては良いとされる事も、他の人にとっては悪い事だってあります。
※以前の記事「【介護】介護方法って人それぞれなんです。」を読んでね。
今回はデイサービスの管理者として経験してきた、「段階によってこう過ごすのが良いよね」という事を解説してきたいと思います。
①認知症の初期ってどんな状態?
しっかりとした分け方がある訳ではありません。
介護度で言えば、「要支援1・2、要介護1・2」辺りではないでしょうか。
ここでは以下の定義で話を進めていきたいと思います。
仕事等、高次な能力を必要とする事には不得手だが生活上問題ない状態ですね。
人によってはまだ自分が認知症という事実を受け止められていないですし、若年層であれば仕事を退職せざるをえない状況になっている時期です。
身体のケアは必要としていないが、心のケアが重要になっている時期です。
②どうケアしていくのが大事なの?
早期発見、早期治療開始が推奨されています。
ですが人に受診を勧められて、「そうか、自分は認知症の可能性があるのか」と事実を受容出来る人は少ないでしょう。
「自分は認知症じゃない」と思う方が大半ではないでしょうか。
家族がいる人は意外と家族の言う事を聞きません。
第3者から伝えてもらったり、一緒に受診する事で病院に繋がる可能性が上がります。
最初の受診は難易度が高いです。
受診という最も高いハードルを乗り越えた後は、どう過ごしていくかが課題となります。
今までと変わらない生活を送れるのであれば、それが一番の支援方法だと考えます。
仕事をしている人であれば、会社が理解あればそのまま在籍して働くのが良いでしょう。
ただ仕事をするにしても「通勤」、「人間関係」、「仕事によるストレス」等沢山のストレスがあります。
良いストレスでは無く、本人にとって悪いストレスにしかならない場合には、仕事をしないという事も一つの選択肢だと思います。
仕事をしていない人は社会との関りを持つ事をお勧めします。
家族との会話は脳にあまり刺激にならないと言っても過言でないと考えています。
家族以外の人との交流によって脳は刺激されます。
適度な運動も大事なので、ウォーキング等の軽い運動から体を動かしていきましょう。
③まとめ
認知症ケアシリーズ「初期編」として、軽度な方を対象とした支援方法を解説しました。
この時期は身体ケアというよりは心のケアが大事な時期です。
今まで通りの生活を送れる人は送ってもらうのが良い方法だと思います。
社会との関りを持つという事でデイサービスに通われる方もいらっしゃいます。
まだまだ自分の事は自分で出来ますし、頭もかなりクリアな方が多いです。
求めるもののレベルが高いので、ニーズに合わせられるデイサービスが少ないのが現状です。
またこの時期は現実を受け入れられなくて、新しい事を考えられない時期だと思います。
ですが、銀行や不動産等「本人の直筆サイン」でないと手続きが面倒な事がたくさんあります。
この時期に色々と整理する事が出来ると、本人の進行が進んでも楽な事が多いです。
段階に合わせた支援・介護方法が大事になってきます。
コメント頂けると嬉しいです。
ではまた‼
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