前回のブログの内容では虐待の種類について解説しました。
今回はタイトル通り、虐待の実態について解説します。
虐待で行われているのは「身体的虐待」が一番多いです。
ケースとしては「50代の息子、又は娘による母親への虐待」が一番多いと考えられています。
今回はより細かく見ていきたいと思います。
①そもそもなぜ虐待は起こるのか
介護をするにあたって、当然中心となるのが当事者です。
その陰で軽視されがちなのが、「ご家族」の存在です。
当事者と同じように、ご家族も人間で人生があります。
色々な負の感情が溜まって、爆発した時にその矛先が社会的弱者に向いてしまうのでしょう。
様々な複雑な事情が絡まって虐待が起こります。
※「Ⅱ養護者による虐待への対応」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/2.pdf)を加工して作成。
当事者と折り合いが悪かったり、経済的に大変だったり、介護に疲れていたりと色々な要素が複雑に絡み合っています。
要は自分に余裕が無いのに、他人の面倒なんて見てられっか‼という事です。
反対に経済的に余裕があり、介護にも疲れておらず、当事者を愛している人は虐待をしないという事です。
介護をするのに自分自身の余裕が必要とブログ内で書いているのはこういう背景があるからです。
マジメな人ほど介護に対して真剣に取り組みます。
失禁しても「出ないよりはマシだよね」ぐらいの方が精神衛生上良いです(実際はそうは言ってられないが)。
②虐待の調査結果
厚生労働省による「令和4年度『高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律』に基づく対応状況等に関する調査結果」によると虐待の割合は以下の通りです。
②心理的虐待:33.0%
③介護等放棄(ネグレクト):23.2%
④経済的虐待:3.9%
⑤性的虐待:3.5%
次に虐待者の続柄と年齢の関係を見ていきます。
※「令和4年度『高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律』に基づく対応状況等に関する調査結果」(厚生労働省)(https://www.mhlw.go.jp/content/12304250/001224158.pdf)を加工して作成。
表を見るに、「50~59歳の娘」が43.8%と最も多い割合と出ています。
傾向として配偶者であれば、70歳前後から多くなります。
子世代であれば、40歳前後から見られ始め、70歳前後を迎える頃には割合が減少していきます。
虐待被害に遭った人(被虐待者)のうち、およそ4分の3が女性であるというデータがあります。
「50代の息子、又は娘による母親への虐待」が虐待のケースとして一番多いのかなと考えられます。
③まとめ
今回は虐待の実態を見てきました。
なぜ虐待が起こるのかというと、それは介護者に余裕が無いからです。
元々折り合いが悪かったり、経済的に余裕が無かったりと理由は様々です。
最も行われている虐待は「身体的虐待」で、「50代の息子、又は娘による母親への虐待」がケースとして一番多いと考える事が出来ます。
当事者側もせめて「ありがとう」と一言言ってくれれば、介護者側も報われるものです。
でも認知症等だと判断が難しく、こちらの好意は一方通行ですよね。
そりゃ疲れるってもんですよ。
社会には色々なサービスがあるので、それを上手く使って自分の人生を楽しみましょう。
そうでも無ければやってられないですよ。
お気軽にコメントどうぞ‼
ではまた‼
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