虐待、ダメ、絶対‼
虐待と聞いて皆さんは何を思い浮かびますか。
体にアザや怪我があったり、所謂「暴力」を思い浮かぶ方が多いと思います。
「高齢者虐待防止法」では5つの類型を提示する事で虐待行為を定義しています。
「虐待はしていないから大丈夫‼」と思っていると、ある日警察から立ち入り操作が入るって事も有り得ますよ…
今回は先ず「虐待」の定義とその種類について解説していきたいと思います。
意外と「それって虐待?」と思う事が多いかも知れませんよ。
①虐待の種類
高齢者虐待の行為は5つの類型に分類されます。
②介護・世話の放棄・放任
③心理的虐待
④性的虐待
⑤経済的虐待
【①身体的虐待】
身体に外傷が生じ、又は生じる可能性がある暴行を加える事。
今まで私の経験では身体的虐待を受けてるかも、という人は見たことがありません。
ただ転倒してアザが出来たという当事者は何名が見たことがあり、家族背景等を考えてそのアザが身体的虐待が行われているかどうか判断する事があります。
またアザや外傷が出来ている時は次に説明する、「介護・世話の放棄・放任」に繋がっている可能性も疑います。
【②介護・世話の放棄・放任】
「ネグレクト」とも言います(以下、ネグレクトと表示)。
対象者を弱らせる様な適当な食事や放置等。
「もう面倒見てられないから勝手にしたら」という感じ。
ネグレクトがどうかの判断は難しいかと思います。
明らかなのは、失禁していてもずっとそのままの状態にしておいたりするので一発で分かります。
本来介護なしでは食事が出来ないとしても、「リハビリの一環として自分で食べさせる訓練をしている」と言われるとそういう方針なんだと思うしかない時もある訳です。
どの様なリハビリや生活方針にしろ、一つ言えるのは本人にとってマイナスな事にしかなっていないのであればそれはネグレクトと考えても良いかと思います。
【③心理的虐待】
無視したり、厳しい言葉を投げかける事ですね。
その人が「存在しない」ように扱う。
細かい所で言えば、「何でそんな事も出来ないの‼何回も言ってるでしょ‼」と言ってしまう。
認知症の人を介護している時って、これらの事をしがちだし言いがちになるんですよね。
勿論そのような事が無いのが一番ですが、これらの事をしがちだなと思う方は注意が必要です。
【④性的虐待】
わいせつな行為をすることや相手にさせる事ですね。
自分的には5つの中で一番理解できない虐待ですね。
他の虐待は虐待者に社会的な背景や環境的な背景があるとは思います。
虐待、ダメ、絶対‼
でも性的虐待は理解できないです。
【⑤経済的虐待】
財産を勝手に処分したり、財産上の利益を得る事です。
本人が認知症だと財産の管理は殆ど出来ませんからね。
必要であれな成年後見制度等を利用して財産をしっかり管理しましょう。
②まとめ
高齢者虐待には5つの類型で提示されています。
②介護・世話の放棄・放任
③心理的虐待
④性的虐待
⑤経済的虐待
判断しやすいものもあれば、判断しにくいものもあります。
一つ言えるのは「本人にとってマイナスな事にしかなっていない」のであればそれは虐待と考えてもよいのではないでしょうか。
次回はより虐待について深堀をしていきたいと思います。
お気軽にコメント下さい。
ではまた‼
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