【介護】各症状における作業能力

介護

今まで4大認知症を紹介してきました。

他にも記憶障害が見られる症状がいくつかありますが、今回は私の経験則から作業能力について説明したいと思います。

「気持ちはあるけど、実際作業をしてもらうと全く出来なかった」という方は多くありません。

特に若年性認知症の方は、「デイサービスなんて年寄りの行くところだろ。自分にはまだ必要無い」と思っている事が多く、中々介護サービスに繋がりにくい現状があります。

そんな方々に有効なのが、「屋外での仕事」であったり、「賃金が発生する作業」だったりします。

この辺りは障碍サービスの話にもなってくるので、割愛しますが今回は認知症の各症状における作業能力を解説します‼

私の経験則になりますが、これを読んで共感して頂けると幸いです‼

①4大認知症における作業能力

アルツハイマー型認知症(以下、AD)の方々は軽度の方は作業能力を維持されていますが、中度・重度と症状が進むにつれてやはり作業能力は落ちていきます。

中核症状に実行機能障害があります。一つ一つの動作は出来るけど、一つの流れの作業となると出来なくなる事が多いです。

加えて新しい知識を必要とする作業はやはり不得手です。新しい事を短時間でも覚えてられても、時間の経過によって出来なくなる様子が見られます。

又、疲労感があると作業が出来なくなってくる様子も見られます。これは健常者も同じだと思うのですが、「疲れると頭が回らない」という感覚ってありますよね?それが認知症の人だと作業が出来なくなるのかなと感じています。

若年性認知症の方は作業能力の低下が早いと感じます。高齢者になってからの認知症の方に比べると、割と色々な事が出来なかったり、出来なくなっていくスピードが速いです。

他の認知症ですが、私の感覚だとそこまで作業能力は落ちない様な気がします。症状によって差が出るのは何とも興味深いです。

②高次脳機能障害における作業能力

高次脳機能障害も記憶障害がある障碍です。

今まで出会った高次脳機能障害の方々は、作業能力だけで見れば非常に高い能力を持っています。

そのため作業をお願いしても口頭指示のみで作業内容を内容を理解出来たり、一人でその作業を完遂出来る能力を持っています。

一緒くたにまとめられる事がある高次脳機能障害ですが、関わり方や作業能力の高さなどやはり認知症とは違った様子が見られます。

③まとめ

今回は「各症状における作業能力」というテーマでしたが、如何だったでしょうか。

蓋を開けてみたらADの事と高次脳機能障害の事しか書いていませんが、それほどADの作業能力の低下は目立ちます。

今回の「作業」は仕事的な意味合いを含めた作業になります。そのため普段の生活上の必要な動作は入っていません。

しかし食事を取るという事を作業とみなすならば、やはりADの方の方が不得手・困難になっていくしぴーどが早い様子が見られます。

「自分で出来る事はしてもらいたい」という気持ちは分かります。でも出来ない事を自分でやってもらう事で過度のストレスになってしまう様であれば、介入するべきだと思います。

でも介入すると嫌がる人もいるし、「まだ出来る‼」と言って怒る人もいます(言うだけで出来ない人もいます)。

どのように介入していくか、その塩梅が難しいんですよね…

ではまた‼

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