私が働いている事業所に新人がやってきました‼
彼はまだ20代で、介護未経験の初心者です。
当然右も左も分からず、日々の業務を苦戦しながら頑張ってくれています。
そんな彼が今一番困っている事が、「コミュニケーション」だと言います。
私もコミュニケーションに関しては、まだまだ勉強中です。
そんな私が彼にしたアドバイスを紹介します。
①その人の事を知るべし‼
彼は言います。
「何を話してよいか分からないんです。世代が違うから話しても理解してもらえないんじゃないかと思うと、躊躇してしまいます。」
相手の事を知らなければ、気持ちの良いコミュケーションは難しいと思います。
幸い我々には「アセスメントシート」というものがあります。
「その方がどういう方なのか」という性格や生活習慣等の情報を、利用が始まる前に頂けます。
それをよく理解して初めて会った時には、探りながらコミュニケーションを取っていきます。
その方の事を「少し知っている」のと「何も知らない」のとでは、最初のコンタクトの時に天と地程の差があると感じています。
私は彼に「今までの利用者さんのアセスメントがあるから、しっかり勉強してね。それで少しずつ会話を広げられると良いね」と伝えました。
②失敗を恐れない‼
彼は言います。
「反応が無かったり急に怒られたりするのが怖いんです。」
相手は認知症なので、彼が心配する事は起こると思います。
でも失敗を恐れてコミュニケーションを避けると、いつまで経っても成長しません。
私はこう伝えました。
「反応が無かったり、怒らせてもいいじゃない。そこから学べる事はあるよ」と。
怒らせないに越したことはありませんが、しかし怒らせた事で「こういう対応をする事でこの方は怒るのだな」と学習出来ます。
そういう経験をいっぱいして、色んな人に対応出来ていく事が出来ると考えています。
トーマス・エジソンは言いました。
「失敗ではない。上手くいかない1万通りの方法を発見したのだ」と。
③人間の本質を知るべし‼
何も積極的に話す事がコミュニケーションではありません。
人は話したい生き物です。
どの様な方でも自分の興味がある事には饒舌になる事が多いです。
その為上手くその人の興味のある話題を提供する事が出来れば、上手くコミュニケーションが出来ると思います。
また、「①その人の事を知るべし‼」でも触れましたが、事前にその人の事を知っている事も大事です。
初対面である程度知っていると「この人は私に興味を持ってくれているのだな」と思ってもらえます。
自分に興味を持ってもらうのは嬉しいものです。
(知り過ぎは怖いけど…笑)
人間の本質を知る事でコミュニケーションにもバリエーションが増えると思います。
④まとめ
彼はそれでも不安そうでした。
それはそう思います。
色々教えてもらったって、直ぐに人は変わる事は難しいのだから。
だから私は言いました。
「急に変わるのは難しいと思う。だから少しずつ学んだ事を実践していけばいいんじゃないかな。」と。
認知症のケアは介護技術も大事ですが、それと同じぐらいコミュニケーション能力が大事だと思っています。
彼はまだ若く、私に比べて今までコミュニケーションを取ってきた数は違うでしょう。
彼が誰に対しても、臆する事無くコミュニケーションを取れるようにしっかりサポートしていきたいと思います。
コメント頂けると嬉しいです。
ではまた‼
コメント